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特集 プロブレムから学ぶ感染症診療—すぐに役立つ厳選シナリオ30選
症候から診断する
文献概要
Point
◎糖尿病患者は皮膚のトラブルが多い割に,感覚障害があり自覚症状に乏しいため,全身の皮膚所見を細かくチェックする.
◎抗菌薬治療開始後も改善に乏しい場合,CTでの画像検索で気腫性病変の有無を確認する.
◎皮膚軟部組織,腎臓,胆囊などの気腫性病変はとにかくデブリドマンが重要となる.内科的治療だけでは限界があるため,早期から外科に相談しておく必要がある.
◎糖尿病患者は皮膚のトラブルが多い割に,感覚障害があり自覚症状に乏しいため,全身の皮膚所見を細かくチェックする.
◎抗菌薬治療開始後も改善に乏しい場合,CTでの画像検索で気腫性病変の有無を確認する.
◎皮膚軟部組織,腎臓,胆囊などの気腫性病変はとにかくデブリドマンが重要となる.内科的治療だけでは限界があるため,早期から外科に相談しておく必要がある.
参考文献
1)斧 康雄:糖尿病と感染症.Geriatr Med 43:1715-1720, 2005
2)Lipsky BA, et al:2012 Infectious Diseases Society of America clinical practice guideline for the diagnosis and treatment of diabetic foot infections. Clin Infect Dis 54:e132-173, 2012
3)Wong CH, et al:The LRINEC(Laboratory Risk Indicator for Necrotizing Fasciitis)score;A tool for distinguishing necrotizing fasciitis from other soft tissue infections. Crit Care Med 32:1535-1541, 2004
4)岡 秀昭:感染症プラチナマニュアル2017,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2017
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