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書評
—徳田 安春 著—《ジェネラリストBOOKS》—病歴と身体所見の診断学—検査なしでここまでわかる
著者: 奥村貴史1
所属機関: 1国立保健医療科学院
ページ範囲:P.896 - P.896
文献購入ページに移動 診断に,難渋するときがある.
患者は苦しんでいるものの,検査に目立った異常が出ない急性腹症などは,鑑別が想起されたとしても面倒を伴う.他覚的な所見に乏しい不定愁訴に診断を付けようと試みる際も,疑わなければ糸口にすら辿り着けない.ここには,ある種の技が求められる.臨床にかかわる者は,誰しもこうした際の対処法を身につけていよう.しかし,個人的な経験と勘に頼っている限り,まさにその経験により作られたバイアスの罠にからめとられてしまう.
患者は苦しんでいるものの,検査に目立った異常が出ない急性腹症などは,鑑別が想起されたとしても面倒を伴う.他覚的な所見に乏しい不定愁訴に診断を付けようと試みる際も,疑わなければ糸口にすら辿り着けない.ここには,ある種の技が求められる.臨床にかかわる者は,誰しもこうした際の対処法を身につけていよう.しかし,個人的な経験と勘に頼っている限り,まさにその経験により作られたバイアスの罠にからめとられてしまう.
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