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特集 プロブレムから学ぶ感染症診療—すぐに役立つ厳選シナリオ30選 病歴から診断する
海水への曝露歴
著者: 福地貴彦1
所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター総合診療科
ページ範囲:P.901 - P.904
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◎免疫抑制患者において皮膚所見に乏しい四肢痛とバイタルサインの悪化をみたら,壊死性筋膜炎を疑う.
◎壊死性筋膜炎は時間が勝敗を分ける疾患であり,デブリドマンと全身管理,抗菌薬投与を同時に行う.初診時に時間のかかる画像検査を行うべきではない.
◎海水・淡水曝露歴があると抗菌薬の追加投与を要するため,ターゲットを絞って病歴を聴取する.
◎免疫抑制患者において皮膚所見に乏しい四肢痛とバイタルサインの悪化をみたら,壊死性筋膜炎を疑う.
◎壊死性筋膜炎は時間が勝敗を分ける疾患であり,デブリドマンと全身管理,抗菌薬投与を同時に行う.初診時に時間のかかる画像検査を行うべきではない.
◎海水・淡水曝露歴があると抗菌薬の追加投与を要するため,ターゲットを絞って病歴を聴取する.
参考文献
1)Stevens DL, Bryant AE:Necrotizing soft-tissue infections. N Engl J Med 377:2253-2265, 2017
2)Bennett JE, et al:Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases(8th ed), pp 2480-2484, Elsevier, Philadelphia, 2014
3)Stevens DL, et al:Practice guidelines for the diagnosis and management of skin and soft tissue infections;2014 update by the Infectious Diseases Society of America. Clin Infect Dis 59:e10-e52, 2014
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