medicina55巻7号

2018年06月発行

連載 見て，読んで，実践！　神経ビジュアル診察・2

こっちも試そう!!　Chaddock徴候

著者： 難波雄亮¹²

所属機関： ¹安房地域医療センター総合診療科 ²沖縄県立中部病院総合内科

ページ範囲：P.945 - P.947

文献概要

　錐体路障害は，前頭葉の運動野から脊髄前角細胞までのどこが障害されても麻痺をきたします．前回はBabinski徴候についてお話ししましたがBabinski徴候も確実に誘発できるわけではありません．その錐体路障害を判断できる別の方法として今回は，「Chaddock徴候」を紹介します．Babinski徴候と組み合わせて検査することで錐体路障害の検出感度を上げることが可能となります．
　
＊本論文中、関連する動画を見ることができます。

参考文献

1）O'Leary JL, Moore WL：Charles Gilbert Chadock. His life and contributions. J Hist Med Allied Sci 8：301-317, 1953

2）Tashiro K：Reversed Chaddock method；A new method to elicit the upgoing great toe. J Neurol Neurosurg Psychaitry 49：1321-1326, 1986

3）田代　淳，田代邦雄：逆Chaddock徴候．脊椎脊髄ジャーナル28：240-241, 2015

4）Singerman J, Lee L：Consistency of the Babinski reflex and its variants. Eur J Neurol 15：960-964, 2008