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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻7号

2018年06月発行

文献概要

特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質 尿量・尿電解質

尿量・尿電解質の基本

著者: 長浜正彦1

所属機関: 1聖路加国際病院腎臓内科

ページ範囲:P.998 - P.1002

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Point
◎尿量は飲水量や腎機能でなく,溶質摂取量と尿浸透圧で規定される.
◎尿濃縮に必要なメカニズムは,①管腔と間質の浸透圧濃度勾配,②抗利尿ホルモン(ADH)の存在である.浸透圧濃度勾配は電解質(NaやCl)と非電解質(尿素)で形成される.
◎哺乳類は代謝産物として不要になった尿素を尿濃縮機構に利用したが,これは生物の進化の過程を考えると高等である.

参考文献

1)飯野靖彦:一目でわかる水電解質,第3版,MEDSi, 2013
2)Agarwal A, et al:Single-nephron glomerular filtration rate in healthy adults(Correspondence). N Engl J Med 377:1202-1204, 2017
3)Wu LW, et al:Association between fluid intake and kidney function, and survival outcomes analysis;A nationwide population-based study. BMJ Open 6:e010708, 2016
4)Palmer SC, et al:Fluid intake and all-cause mortality, cardiovascular mortality and kidney function;A population-based longitudinal cohort study. Nephrol Dial Transplant 29:1377-1384, 2014
5)日本腎臓学会(編):エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013,東京医学社,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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