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特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質 カリウム異常症
カリウム異常症の基本
著者: 和田健彦1
所属機関: 1東海大学医学部内科学系腎・代謝内科学
ページ範囲:P.1014 - P.1018
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◎K異常症は細胞膜の電気的興奮性を変化させ,重篤な状況をもたらしうる電解質異常である.
◎K+は主として細胞内に局在しているため,体外からの負荷と尿中排泄のみならず細胞内外の移動を評価する必要がある.
◎低K血症の鑑別に際しては,細胞内外の移動のほか,尿中排泄,高血圧の有無,酸塩基平衡の評価を行う.
◎急性かつ高度の高K血症は致命的となりうる緊急症であり,早急かつ確実な対応が必要である.
◎低K血症に対しては,酸塩基平衡の状態によってK製剤を使い分けるべきである.
◎K異常症は細胞膜の電気的興奮性を変化させ,重篤な状況をもたらしうる電解質異常である.
◎K+は主として細胞内に局在しているため,体外からの負荷と尿中排泄のみならず細胞内外の移動を評価する必要がある.
◎低K血症の鑑別に際しては,細胞内外の移動のほか,尿中排泄,高血圧の有無,酸塩基平衡の評価を行う.
◎急性かつ高度の高K血症は致命的となりうる緊急症であり,早急かつ確実な対応が必要である.
◎低K血症に対しては,酸塩基平衡の状態によってK製剤を使い分けるべきである.
参考文献
1)黒川 清(監修),和田健彦,花房規男(監訳):体液異常と腎臓の病態生理,第3版,MEDSi, 2015
2)Kamel KS, Halperin ML:Fluid, Electrolyte, and Acid-Base Physiology, 5th ed, Elsevier, 2017
3)McDonough AA, Youn JH:Potassium homeostasis;The knowns, the unknowns, and the health benefits. Physiology(Bethesda)32:100-111, 2017
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