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特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質 カリウム異常症
TTKG(transtubular K gradient)は有用か?
著者: 門川俊明1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部医学教育統轄センター
ページ範囲:P.1020 - P.1022
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◎TTKGは,腎臓における主たるK排泄のセグメントである皮質集合管におけるK分泌の指標であり,臨床において,低K血症や高K血症の鑑別診断に有用とされてきた.
◎しかし,髄質集合管で大量の尿素が再吸収されており,TTKGの計算の前提が成立しないことが明らかになり,TTKG提唱者であるHalperinがTTKGは使わないようにと述べた.
◎TTKGの代わりに,24時間蓄尿によるK排泄量かスポット尿のK/Cr比を用いるが,スポット尿を用いる場合には,Kには日内変動があることに気をつける必要がある.
◎TTKGは,腎臓における主たるK排泄のセグメントである皮質集合管におけるK分泌の指標であり,臨床において,低K血症や高K血症の鑑別診断に有用とされてきた.
◎しかし,髄質集合管で大量の尿素が再吸収されており,TTKGの計算の前提が成立しないことが明らかになり,TTKG提唱者であるHalperinがTTKGは使わないようにと述べた.
◎TTKGの代わりに,24時間蓄尿によるK排泄量かスポット尿のK/Cr比を用いるが,スポット尿を用いる場合には,Kには日内変動があることに気をつける必要がある.
参考文献
. Miner Electrolyte Metab 12:226-233, 1986
2)Kamel KS, Halperin ML:Intrarenal urea recycling leads to a higher rate of renal excretion of potassium;An hypothesis with clinical implications. Curr Opin Nephrol Hypertens 20:547-554, 2011
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