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特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質 ナトリウム異常症
低ナトリウム血症と尿ナトリウム濃度
著者: 孫楽1 長浜正彦1
所属機関: 1聖路加国際病院腎臓内科
ページ範囲:P.1036 - P.1039
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◎尿浸透圧はosmoregulationにより,尿Na濃度はvolume regulationにより規定される.
◎低Na血症の原因疾患鑑別には,体液量評価を用いるよりも尿Na濃度を用いたアプローチのほうが診断精度が高いとの観点から,新ガイドラインでは鑑別の初期から尿Na濃度を使用している.
◎尿Na濃度も,利尿薬使用や不適切な抗利尿ホルモン(ADH)分泌,溶質摂取不足などの併存により診断価値が左右されることがあるため注意する.
◎尿浸透圧はosmoregulationにより,尿Na濃度はvolume regulationにより規定される.
◎低Na血症の原因疾患鑑別には,体液量評価を用いるよりも尿Na濃度を用いたアプローチのほうが診断精度が高いとの観点から,新ガイドラインでは鑑別の初期から尿Na濃度を使用している.
◎尿Na濃度も,利尿薬使用や不適切な抗利尿ホルモン(ADH)分泌,溶質摂取不足などの併存により診断価値が左右されることがあるため注意する.
参考文献
1)Hall JE:Guyton and Hall Textbook of Medical Physiology, 13th ed, Saunders, Philadelphia, 2016
2)Spasovski G, et al:Clinical practice guideline on diagnosis and treatment of hyponatraemia. Eur J Endocrinol 170:G1-G47, 2014
3)Fenske W, et al:Utility and limitations of the traditional diagnostic approach to hyponatremia;A diagnostic study. Am J Med 123:652-657, 2010
4)Hato T, Ng R:Diagnostic value of urine sodium concentration in hyponatremia due to syndrome of inappropriate antidiuretic hormone secretion versus hypovolemia. Hawaii Med J 69:264-267, 2010
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