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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻7号

2018年06月発行

文献概要

特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質 カルシウム,リン,マグネシウム異常症

カルシウム,リン異常症

著者: 駒場大峰1

所属機関: 1東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科

ページ範囲:P.1048 - P.1052

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Point
◎高Ca血症の原因として,入院患者では悪性腫瘍,外来患者では原発性副甲状腺機能亢進症が多い.活性型ビタミンD製剤やCa製剤による薬剤性の頻度も増えている.
◎低Ca血症の原因として,副甲状腺機能低下症,ビタミンD依存性くる病のほか,骨への急速なCa流入が原因となる場合もある.
◎慢性腎臓病(CKD)患者では,腎機能低下に伴う活性型ビタミンD産生低下とP排泄能低下を代償し,恒常性を維持するために副甲状腺ホルモン(PTH)が上昇する.
◎近年,低P血症の原因疾患の多くに,骨細胞由来の線維芽細胞増殖因子(FGF)23が関与していることが明らかとなっている.

参考文献

1)Kestenbaum B, Drüeke TB:Disorders of Calcium, Phosphate, and Magnesium Metabolism. Johnson R, et al:Comprehensive Clinical Nephrology, 5th ed, pp 124-141, Saunders, 2015
2)深川雅史(監),柴垣有吾(著):より理解を深める! 体液電解質異常と輸液,改訂3版,pp 174-200,中外医学社,2007
3)駒場大峰:高カルシウム血症,低カルシウム血症,高リン血症,低リン血症.深川雅史(監),小松康宏,和田健彦(編):こんな時どうすれば!? 腎臓・水電解質コンサルタント,第2版,pp 216-230,金芳堂,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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