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特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質 カルシウム,リン,マグネシウム異常症
カルシウム,リン異常症
著者: 駒場大峰1
所属機関: 1東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科
ページ範囲:P.1048 - P.1052
文献購入ページに移動◎高Ca血症の原因として,入院患者では悪性腫瘍,外来患者では原発性副甲状腺機能亢進症が多い.活性型ビタミンD製剤やCa製剤による薬剤性の頻度も増えている.
◎低Ca血症の原因として,副甲状腺機能低下症,ビタミンD依存性くる病のほか,骨への急速なCa流入が原因となる場合もある.
◎慢性腎臓病(CKD)患者では,腎機能低下に伴う活性型ビタミンD産生低下とP排泄能低下を代償し,恒常性を維持するために副甲状腺ホルモン(PTH)が上昇する.
◎近年,低P血症の原因疾患の多くに,骨細胞由来の線維芽細胞増殖因子(FGF)23が関与していることが明らかとなっている.
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