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特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質 特殊な状況(各論)
熱中症の電解質異常と輸液療法
著者: 三宅康史1
所属機関: 1帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター
ページ範囲:P.1070 - P.1076
文献購入ページに移動◎熱中症は,軽症からⅠ度(現場対応可能),Ⅱ度(医療機関搬送),Ⅲ度(入院適応)に分類される.
◎熱中症の病態は,「臓器の高体温」と「脱水(+電解質喪失)に伴う臓器虚血」が本質であり,冷却と輸液が効果的である.
◎若年者のスポーツ中・後,高齢者の日常生活で,水分の補給不足による高Na血症(+脱水)を生じる可能性がある.
◎壮年者のスポーツ中・後,肉体労働中では相対的な水補給の過剰による低Na血症(相対的な水過剰)が生じることがある(exercise associated hypoNa).
◎高齢者の日常生活で,食事が摂れず水の補給のみの場合も低Na血症(+脱水)に陥る.
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