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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻8号

2018年07月発行

文献概要

連載 見て,読んで,実践! 神経ビジュアル診察・3

指を弾けばアラ不思議!! Hoffmann反射・Trömner反射

著者: 難波雄亮12

所属機関: 1安房地域医療センター総合診療科 2沖縄県立中部病院総合内科

ページ範囲:P.1129 - P.1131

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 錐体路障害を間接的に証明する方法として,腱反射の左右差を検討することがあります.手指の屈筋反射も錐体路障害の存在を疑う手掛かりの1つです.手指屈筋反射には,Hoffmann反射,Trömner反射,Wartenberg徴候があります.これらの反射中枢はC 6〜Th1に反射弓を認めるといわれ,特にC 8が優位といわれています1).本稿では,打腱器を使用せずに誘発できるHoffmann反射とTrömner反射について勉強していきましょう.道具のない診療所や離島で役に立つかもしれません!
 
*本論文中、関連する動画を見ることができます。

参考文献

1)本田英比古:手指屈筋反射.脊椎脊髄ジャーナル28:261-263, 2015
2)Barman B:Hoffman's sign. Indian Journal of Medical Specialities 1:44-45, 2010
3)Glaser JA, et al:Cervical spinal cord compression and the Hoffmann sign. Iowa Orthop J 21:49-52, 2001
4)Chikuda H, et al:Correlation between pyramidal signs and the severity of cervical myelopathy. Eur Spine J 19:1684-1689, 2010
5)Chaiyamongkol W, et al:The significance of the Trömner sign in cervical spondylotic myelopathy patient. Clin Spine Surg 30:1315-1320, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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