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特集 血液疾患を見逃さないために—プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング
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著者: 丸山大1
所属機関: 1国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科
ページ範囲:P.1135 - P.1135
文献購入ページに移動本特集では「血液疾患を見逃さないために」と題して,血液内科を専門としない医師が日常診療で遭遇しうる状況を想定して項目を構成し,それぞれの分野で第一線で活躍されている先生方へ執筆をお願いした.特に,最初の「血液疾患患者に対する一般診療上の注意点」の章では,すでに血液疾患と診断されている患者さんの診療を依頼された場合に留意すべきエッセンスをまとめた.次に,「血液疾患を疑う症候・病変の診かたと紹介のタイミング」としてさまざまな部位別の病変など,血液内科以外を初めて受診することが想定されるケースについてまとめた.さらに,「さまざまな症候・画像所見の診かた・考え方と紹介のタイミング」「血液検査値異常の考え方と紹介のタイミング」の章で症候および検査異常に基づく考え方を取り上げた.座談会では福島県白河市で総合内科医を中心に血液内科医としても診療されている東光久先生,岐阜市の総合病院で血液内科医として活躍されている笠原千嗣先生,および都内のがん専門病院に勤務している編者で,それぞれの地域や環境における血液疾患の特徴や医療連携の実情などについて話し合った.
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