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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻8号

2018年07月発行

特集 血液疾患を見逃さないために—プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング

血液検査値異常の考え方と紹介のタイミング

血小板数異常

著者: 冨山佳昭1

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院輸血部

ページ範囲:P.1234 - P.1236

文献概要

Point
◎血小板減少患者に対しては,出血症状(特に口腔内や下肢)の有無を観察する.
◎出血症状がなく「血小板凝集(+)」とのコメントがある場合,ETDA依存性偽性血小板減少症を考える.
◎基礎疾患がなく,上記の偽性血小板減少が否定されれば,特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の可能性が高い.
◎ITPの病状が落ち着いている場合,H. pylori除菌療法を試みてもよい.
◎基礎疾患がなく血小板数45万/μL以上の場合,本態性血小板血症を考慮すべきである.

参考文献

1)藤村欣吾,他:成人特発性血小板減少性紫斑病治療の参照ガイド2012年度版.臨血53:433-442, 2012
2)松本雅則,他:血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)診療ガイド2017.臨血58:271-281, 2017
3)Tefferi A, et al:Essential thrombocythemia treatment algorithm 2018. Blood Cancer J 8:2, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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