文献詳細
特集 血液疾患を見逃さないために—プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング
血液検査値異常の考え方と紹介のタイミング
文献概要
Point
◎血小板減少患者に対しては,出血症状(特に口腔内や下肢)の有無を観察する.
◎出血症状がなく「血小板凝集(+)」とのコメントがある場合,ETDA依存性偽性血小板減少症を考える.
◎基礎疾患がなく,上記の偽性血小板減少が否定されれば,特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の可能性が高い.
◎ITPの病状が落ち着いている場合,H. pylori 除菌療法を試みてもよい.
◎基礎疾患がなく血小板数45万/μL以上の場合,本態性血小板血症を考慮すべきである.
◎血小板減少患者に対しては,出血症状(特に口腔内や下肢)の有無を観察する.
◎出血症状がなく「血小板凝集(+)」とのコメントがある場合,ETDA依存性偽性血小板減少症を考える.
◎基礎疾患がなく,上記の偽性血小板減少が否定されれば,特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の可能性が高い.
◎ITPの病状が落ち着いている場合,
◎基礎疾患がなく血小板数45万/μL以上の場合,本態性血小板血症を考慮すべきである.
参考文献
1)藤村欣吾,他:成人特発性血小板減少性紫斑病治療の参照ガイド2012年度版.臨血53:433-442, 2012
2)松本雅則,他:血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)診療ガイド2017.臨血58:271-281, 2017
3)Tefferi A, et al:Essential thrombocythemia treatment algorithm 2018. Blood Cancer J 8:2, 2018
掲載誌情報