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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻8号

2018年07月発行

文献概要

特集 血液疾患を見逃さないために—プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング 血液検査値異常の考え方と紹介のタイミング

汎血球減少

著者: 住谷智恵子1 清水隆之1

所属機関: 1慶應義塾大学病院血液内科

ページ範囲:P.1238 - P.1241

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Point
◎汎血球減少は血液疾患以外でも生じるが,高度の汎血球減少は血液疾患であることが多い.
◎急性発症の汎血球減少は,急性白血病の可能性があり,緊急で紹介が必要である.
◎急性前骨髄球性白血病は,白血球数減少で発症し,末梢血中に芽球が出現しない場合もある.線溶系亢進型のDIC合併に気がつくことが,見逃さないポイントである.

参考文献

1)東原正明,須永真司(編):血液内科クリニカルスタンダード,第3版,pp 255-260,文光堂,2015
2)特発性造血障害に関する調査研究班(主任研究者 小峰光博):再生不良性貧血診療の参照ガイド.臨床血液47:27-46, 2006
3)Monte SW, et al:Zinc-induced copper deficiency;A report of three cases initially recognized on bone marrow examination. Am J Clin Pathol 123:125-131, 2005
4)本岡里英子,山本真士:偏食による亜鉛過剰摂取が原因と考えられた銅欠乏性ミエロパチーの1例.臨床神経56:690-692, 2016
5)Martin ST, et al:How I treat acute promyelocytic leukemia. Blood 114:5126-5135, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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