文献詳細
文献概要
特集 もっともっとフィジカル!—黒帯級の技とパール 消化器系の症候
虫垂炎診断のknack & pitfalls
著者: 檜山和寛1
所属機関: 1MediTech株式会社
ページ範囲:P.1367 - P.1370
文献購入ページに移動◎虫垂炎は全年齢で発生する.鑑別として特に若年女性,中年以降の「危ない右下腹部痛」に注意.
◎主訴の疼痛部位と診察上の圧痛の最強点が異なることがある.問診・身体診察の双方を必ず行うべし.
◎穿孔性虫垂炎を我慢強く耐えた患者では,いったん腹痛が改善し,鈍痛が続くことがある.見過ごすと医学的・社会的トラブルになることがしばしば.
◎圧痛が「それなりに」あれば精査すべき.圧痛が乏しく,随伴症状があれば虫垂炎の可能性は低く,精査の必要性も低い.ただし,フォローの一言を添えることが大切.
参考文献
掲載誌情報