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文献詳細

雑誌文献

medicina55巻9号

2018年08月発行

文献概要

特集 もっともっとフィジカル!—黒帯級の技とパール 消化器系の症候

虫垂炎診断のknack & pitfalls

著者: 檜山和寛1

所属機関: 1MediTech株式会社

ページ範囲:P.1367 - P.1370

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Point
◎虫垂炎は全年齢で発生する.鑑別として特に若年女性,中年以降の「危ない右下腹部痛」に注意.
◎主訴の疼痛部位と診察上の圧痛の最強点が異なることがある.問診・身体診察の双方を必ず行うべし.
◎穿孔性虫垂炎を我慢強く耐えた患者では,いったん腹痛が改善し,鈍痛が続くことがある.見過ごすと医学的・社会的トラブルになることがしばしば.
◎圧痛が「それなりに」あれば精査すべき.圧痛が乏しく,随伴症状があれば虫垂炎の可能性は低く,精査の必要性も低い.ただし,フォローの一言を添えることが大切.

参考文献

1)Addiss DG, et al:The epidemiology of appendicitis and appendectomy in the United States. Am J Epidemiol 132:910-925, 1990
2)Butler C:Surgical pathology of acute appendicitis. Hum Pathol 12:870-878, 1981
3)佐々木一晃,平田公一:虫垂切除術.消化器外科18:940-945, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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