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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻1号

2019年01月発行

文献概要

特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方 下部消化管疾患

腹痛・体重減少—Crohn病

著者: 山村健史1 中村正直2 廣岡芳樹1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院光学医療診療部 2名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学

ページ範囲:P.54 - P.59

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Point
◎Crohn病の累積手術率は10年で44〜50%とされており,いったん病変を切除しても再発しやすく,再手術率も高い慢性進行性の炎症性疾患である.
◎若年者での慢性下痢,腹痛,発熱,体重減少をみた場合は,炎症性腸疾患の可能性を念頭に置き,大腸内視鏡や消化管造影検査を進めることが重要である.
◎Crohn病は治療前に,病変範囲や重症度など患者の病態を正確に把握することが必須である.
◎早期に抗TNF-α抗体製剤を導入するaccelerated step up治療が広がっている.
◎IBDの内科治療の選択肢は近年急速に拡大し,その複雑化が予想されている.

参考文献

1)Peyrin-Biroulet L, et al:Selecting therapeutic targets in inflammatory bowel disease(STRIDE);Determining therapeutic goals for treat-to-target. Am J Gastroenterol 110:1324-1338, 2015
2)厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班),平成29年度分担研究報告書
3)Sandborn WJ, et al:Treating beyond symptoms with a view to improving patient outcomes in inflammatory bowel diseases. J Crohns Colitis 8:927-935, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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