文献詳細
文献概要
特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方 下部消化管疾患
腹痛・便通異常—過敏性腸症候群
著者: 藤原晃1
所属機関: 1藤原医院
ページ範囲:P.60 - P.64
文献購入ページに移動Point
◎慢性の腹痛と便通異常がある場合,器質的疾患を除外し,Rome Ⅳを基準に過敏性腸症候群の診断を行う.『機能性消化管疾患診療ガイドライン2014』を参考にする.
◎消化管機能調節薬,プロバイオティクス,高分子重合体に加えて,下痢型に5-HT3拮抗薬,便秘型に粘膜上皮機能変容薬を使いこなせるようにする.
◎第1段階の治療効果が乏しい場合にストレス・心理的異常を考えた投薬,消化器病専門医や精神科医へのコンサルトを考える.
◎慢性の腹痛と便通異常がある場合,器質的疾患を除外し,Rome Ⅳを基準に過敏性腸症候群の診断を行う.『機能性消化管疾患診療ガイドライン2014』を参考にする.
◎消化管機能調節薬,プロバイオティクス,高分子重合体に加えて,下痢型に5-HT3拮抗薬,便秘型に粘膜上皮機能変容薬を使いこなせるようにする.
◎第1段階の治療効果が乏しい場合にストレス・心理的異常を考えた投薬,消化器病専門医や精神科医へのコンサルトを考える.
参考文献
1)日本消化器病学会(編):機能性消化管疾患診療ガイドライン2014—過敏性腸症候群(IBS),南江堂,2014
2)Whitehead WE, et al:Systematic review of the comorbidity of irritable bowel syndrome with other disorders;What are the causes and implications? Gastroenterology 122:1140-1156, 2002
3)Johnsen PH, et al:Faecalmicrobiota transplantation versus placebo for moderate-to-severe irritable bowel syndrome;Adouble-blind, randomised, placebo-controlled, parallel-group, single-centre trial. Lancet Gastroenterol Hepatol 3:17-24, 2017
掲載誌情報