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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻1号

2019年01月発行

文献概要

特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方 下部消化管疾患

下腹部痛—虚血性腸炎,大腸憩室炎

著者: 小川和昭1 名倉明日香1 坂田豊博1

所属機関: 1稲沢市民病院消化器内科

ページ範囲:P.65 - P.69

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Point
◎虚血性腸炎の治療は絶食による腸管安静が基本である.一般的に抗菌薬は必要としない.
◎大腸憩室炎は身体所見・血液検査・画像所見によって,ドレナージや手術が必要となることがある.
◎大腸憩室炎の治療に対して抗菌薬を用いる場合,腸内細菌と嫌気性菌をカバーできるものを選択する.

参考文献

1)急性腹症診療ガイドライン出版委員会(編):急性腹症診療ガイドライン2015,医学書院,2015
2)大塚恭寛:急激な経過を辿った全結腸型壊死型虚血性腸炎の1例.日本プライマリ・ケア連合学会誌39:166-169,2016
3)日本消化管学会ガイドライン委員会(編):大腸憩室症(憩室出血・憩室炎)ガイドライン.日消化管会誌1 Supple:1-53, 2017
4)Daniels L, et al:Randomized clinical trial of observational versus antibiotic treatment for a first episode of CT-proven uncomplicated acute diverticulitis. Br J Surg 104:52-61, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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