文献詳細
文献概要
特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方 肝疾患
倦怠感—急性肝炎
著者: 舘佳彦1 片野義明1
所属機関: 1藤田保健衛生大学坂文種報德會病院消化器内科
ページ範囲:P.86 - P.88
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◎急性肝炎は主に肝炎ウイルスの感染が原因で起きる急性の肝機能障害を呈する病気であり,特に薬剤の投与が必要でない例がほとんどである.
◎急性肝炎はC型肝炎とB型肝炎ゲノタイプA型を除き,本来一過性に経過し,自然治癒しやすい疾患である.
◎約1〜2%の患者は劇症化し,劇症化すると高率に死に至るため,治療においては,極期を過ぎたか否かの見極めが重要である.
◎肝障害の重症度を評価するためには,肝予備能を鋭敏に反映するプロトロンビン時間という血液凝固機能検査が有用である.
◎急性肝炎は主に肝炎ウイルスの感染が原因で起きる急性の肝機能障害を呈する病気であり,特に薬剤の投与が必要でない例がほとんどである.
◎急性肝炎はC型肝炎とB型肝炎ゲノタイプA型を除き,本来一過性に経過し,自然治癒しやすい疾患である.
◎約1〜2%の患者は劇症化し,劇症化すると高率に死に至るため,治療においては,極期を過ぎたか否かの見極めが重要である.
◎肝障害の重症度を評価するためには,肝予備能を鋭敏に反映するプロトロンビン時間という血液凝固機能検査が有用である.
参考文献
1)Hayashi K, et al:Comparison of hepatitis B virus subgenotypes in patients with acute and chronic hepatitis B and absence of lamivudine-resistant strains in acute hepatitis B in Japan. J Med Virol 79:366-373, 2007
2)Takeda Y, et al:Difference of HBV genotype distribution between acute hepatitis and chronic hepatitis in Japan. Infection 34:201-207, 2006
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