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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻10号

2019年09月発行

文献概要

特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療 総論(入門編)

腹痛患者のレッド・フラッグサイン

著者: 田中和豊1

所属機関: 1福岡県済生会福岡総合病院総合診療部

ページ範囲:P.1564 - P.1567

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Question
腹痛患者におけるレッド・フラッグサインにはどのようなものがありますか?
A.「過敏性腸症候群」と「消化管疾患」についてのレッド・フラッグサインというものは存在する.しかし,腹痛のレッド・フラッグサインというものは筆者が検索する限り存在しなかった.腹痛患者におけるレッド・フラッグサインというものが言及されない理由は,おそらくそれが無数に存在するからであろう.本稿では,腹痛におけるレッド・フラッグサインと考えられるものを,全身状態,問診,バイタル・サイン,身体所見,血液検査,画像検査,そして治療に分けて列挙してみたい.

参考文献

Irritable Bowel Syndrome. Ann Intern Med 166:ITC81-ITC96, 2017
2)山口 裕:“GI red flags”. Hospitalist 2:611-622, 2014
3)田中和豊:思考過程と根拠がわかる腹痛初期診療マニュアル 救急・プライマリケアでの鑑別診断と治療の鉄則,羊土社,2009
4)田中和豊:問題解決型救急初期診療 第2版,医学書院,2011
5)田中和豊:問題解決型救急初期検査 第2版,医学書院,2019
6)急性腹症診療ガイドライン出版委員会(編):急性腹症診療ガイドライン2015,医学書院,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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