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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻10号

2019年09月発行

文献概要

特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療 総論(入門編)

腹痛の身体診察

著者: 中野弘康1

所属機関: 1大船中央病院内科

ページ範囲:P.1568 - P.1572

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Question 1
腹痛患者の身体診察では何に着目すればいいですか?
A.腹痛診療においては,病歴聴取と並行して身体診察を行う.したがって良質な病歴聴取なくして身体診察はありえない.特に急性腹症では,患者の一見した外観(顔色)および冷汗の有無を即座に把握し,バイタルサインの生理学的な解釈が求められる.年齢,性別,主訴および病歴から2〜3つの鑑別疾患を挙げ,それらを除外/確定するために身体診察を行う.良質な病歴が得られれば,おのずと診察するポイントは決まる.

参考文献

1)Wiliam S:Cope's Early Diagnosis of Acute Abdomen. 22nd edition. Oxford university press, New York, 2010
2)LeBlond RF, et al:DeGowin's Diagnostic Examination, 10th Edition. McGraw Hills, New York, pp 409, 2015
3)山中克郎:高い代償.総合診療27:906-911, 2017
4)須藤 博:Zebra Cards.日内会誌97:872-877, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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