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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻10号

2019年09月発行

文献概要

特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療 総論(入門編)

腹痛の血液検査・尿検査

著者: 有岡宏子1

所属機関: 1聖路加国際病院一般内科

ページ範囲:P.1574 - P.1577

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Question
初診で腹痛患者を診たときに,どのような血液・尿検査をすればいいですか? その他にしておくべき検査はありますか?
A.限られた時間のなかでより早く正しい診断にたどりつくためには,なるべく多くの鑑別診断を,優先順位を考えながら列挙し,効率よく病歴聴取や身体診察を進めていく必要がある.種々の鑑別診断はある程度の優先順位がつけられたのち,基本的な血液検査,尿検査へと進む.重症度や緊急性といった観点からこれらのステップを省略して検査を進める場合もあるが,それ以外の場合,血液検査や尿検査は,病歴聴取や身体所見に基づいて列挙された鑑別診断の証拠固めの材料である.

参考文献

1)Panebianco NL, et al:Imaging and laboratory testing in acute abdominal pain. Emerg Med Clin North Am 29:175-193, 2011
2)急性腹症診療ガイドライン出版委員会(編):急性腹症診療ガイドライン2015.医学書院,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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