icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina56巻10号

2019年09月発行

文献概要

特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療 総論(入門編)

腹痛の放射線検査

著者: 船曵知弘1

所属機関: 1済生会横浜市東部病院救命救急センター

ページ範囲:P.1582 - P.1584

文献購入ページに移動
Question
腹痛患者の検査で放射線検査の選び方がわかりません.とりあえずCTでいいですか? 造影は必要ですか?
A.腹部単純超音波検査は必須である.腹膜刺激徴候があれば,単純X線検査の結果によらずCTが必要になるため,腹部単純X線検査はスキップしてもよい.CTを施行する際には,可能な限り造影CTが良い.ただし,循環動態によっては腎機能検査の結果が出るのを待つ時間的余裕がないことがあり,その場合は臨機応変に対応する.

参考文献

1)急性腹症とは.急性腹症診療ガイドライン出版委員会(編):急性腹症診療ガイドライン2015, pp 16-17,医学書院,2015
2)Gayer G, et al:Dense ascites:CT manifestations and clinical implications. Emerg Radiol 10:262-267, 2004
3)Zachariah SK, et al:Management of acute abdomen in pregnancy:Current perspectives. Int J Womens Health 11:119-134, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?