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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻10号

2019年09月発行

文献概要

特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療 総論(入門編)

高齢者の腹痛

著者: 星哲哉1

所属機関: 1手稲渓仁会病院内科

ページ範囲:P.1586 - P.1590

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Question
高齢者の腹痛では何に注意すべきですか?
●高齢者の腹痛患者を診るときは,消化器疾患のみならず,非消化器疾患まで鑑別を広くすることが肝要である.
●そのなかでも見逃してはいけない疾患(心筋梗塞,腸管虚血,腹部大動脈破裂,肺梗塞)を除外することが大切である.
●病歴,診察,採血,採尿などの一般的な方法では診断に限界がある.危険因子から診断を想起し,場合によっては早期の画像診断(腹部超音波,腹部CT)を考慮する.

参考文献

1)Lusiani L, et al:Prevalence, clinical features, and acute course of atypical myocardial infarction. Angiology 45:49-55, 1994
2)Ueda T, Ishida E:Indirect fist percussion of the liver is a more sensitive technique for detecting hepatobiliary infections than Murphy's sign. Curr Gerontol Geriatr Res 2015:431638, 2015
3)Raveenthiran V:Emptiness of the left iliac fossa:A new clinical sign of sigmoid volvulus. Postgrad Med J 76:638-641, 2000
4)Chung WB:The ruptured abdominal aortic aneurysm-a diagnostic problem. Can Med Assoc J 105:811-815, 1971
5)Ticinesi A, et al:C-reactive protein(CRP)measurement in geriatric patients hospitalized for acute infection. Eur J Intern Med 37:7-12, 2017
6)Martinez JP, Mattu A:Abdominal pain in the elderly. Emerg Med Clin North Am 24:371-388, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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