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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻10号

2019年09月発行

文献概要

特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療 総論(入門編)

腹痛と鎮痛薬

著者: 坂本壮1

所属機関: 1総合病院国保旭中央病院救急救命科

ページ範囲:P.1620 - P.1623

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Question
救急外来で腹痛の患者の診察をしているとき,鎮痛薬を使用していいですか? 使用するとしたらどの薬剤を使用するべきですか?
A.鎮痛薬は使用するべきです.患者が痛みで苦しんでいるときに,使用しない理由がありません.使用することでエラーが増えるということはなく,むしろ病歴聴取や身体所見を適切に評価可能となりマネジメントがしやすくなります.
使用可能な鎮痛薬は複数あり,アセトアミノフェンは点滴静注可能で短時間で投与可能なため使用しやすく汎用されていますが,投与量や投与後の効果判定に注意し使用する必要があります.

参考文献

1)Ranji SR, et al:Do opiates affect the clinical evaluation of patients with acute abdominal pain? JAMA 296:1764-1774, 2006
2)急性腹症診療ガイドライン出版委員会(編):急性腹症ガイドライン2015.医学書院,2015
3)田畑智丈,他:術後絞扼性腸閉塞の絞扼スコアを用いた総合診断法.日本臨床外科学会誌68:273-278, 2007
4)坂本 壮:ビビらず当直できる 内科救急のオキテ.医学書院,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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