icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina56巻10号

2019年09月発行

文献概要

特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療 実践編

腹部全体の痛み

著者: 清水宏康1 岩田充永2

所属機関: 1東京ベイ浦安市川医療センター救急集中治療科 2藤田医科大学病院救急総合内科

ページ範囲:P.1656 - P.1659

文献購入ページに移動
症例
特記する既往のない14歳女性.
腹痛,倦怠感を主訴にwalk-inで救急外来を受診.来院3週間前から食欲の低下,倦怠感の自覚あり,部活動を休むようになった.1週間前から学校を休みたいと言うようになり,近医小児科受診,精神疾患に伴う不登校の可能性を指摘され,いったん経過観察となった.来院前日より悪心,間欠的な腹痛と倦怠感の増悪があり,救急外来を受診.腹痛は前日より緩徐に発症,心窩部に自発痛,性状は鈍痛,間欠痛であり,激痛になるときはない.増悪寛解因子は乏しく,飲食による疼痛変化も乏しい.

参考文献

1)Nyenwe EA, Kitabchi AE:The evolution of diabetic ketoacidosis:An update of its etiology, pathogenesis and management. Metabolism 65:507-521, 2016
2)Karslioglu French E, et al:Diabetic ketoacidosis and hyperosmolar hyperglycemic syndrome:Review of acute decompensated diabetes in adult patients. BMJ 365:l1114, 2019
3)Umpierrez G, Freire AX:Abdominal pain in patients with hyperglycemic crises. J Crit Care 17:63-67, 2002
4)Palmer J, Pontius E:Abdominal pain mimics. Emerg Med Clin North Am 34:409-423, 2016
5)Kitabchi AE, et al:Hyperglycemic crises in adult patients with diabetes. Diabetes Care 32:1335-1343, 2009
6)Sabatine MS(ed.):Pocket Medicine, 6th ed. Wolters Kluwer, Philadelphia, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら