icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina56巻11号

2019年10月発行

文献概要

特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ 感染症

—なぜ見逃されるのか?—感染症不明熱の西の横綱

著者: 岡秀昭12

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科 2埼玉医科大学総合医療センター感染症科

ページ範囲:P.1734 - P.1737

文献購入ページに移動
Point
◎よくわからない発熱では,待てれば,抗菌薬を処方しない.抗菌薬が待てなければ,必ず事前に血液培養を採取する.
◎心内膜炎に胸痛なし.循環器内科以外を受診すると心得よ!
◎特に化膿性椎体炎,化膿性関節炎,膿瘍(腸腰筋,腎臓,肝臓,脳,肺)では原因が心内膜炎ではないかと疑う.
◎感染性心内膜炎は修正DUKE診断基準で診断するよう心掛ける.

参考文献

1)Murdoch DR, et al;International Collaboration on Endocarditis-Prospective Cohort Study(ICE-PCS)Investigators:Clinical presentation, etiology, and outcome of infective endocarditis in the 21st century;The International Collaboration on Endocarditis-Prospective Cohort Study. Arch Intern Med 169:463-473, 2009
2)Guidelines for Prevention and Treatment of Infective Endocarditis(JCS 2017)日本循環器学会,他:感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2017年改訂版).2018 http://j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2017_nakatani_h.pdf(2019年7月12日閲覧)
3)Fowler VG Jr, et al;ICE Investigators. Staphylococcus aureus endocarditis;A consequence of medical progress. JAMA 293:3012-3021, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?