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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻11号

2019年10月発行

文献概要

特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ 感染症

皮疹を見て鑑別診断を絞り込むことができますか?—発熱・皮疹・水様便で来院した44歳女性

著者: 岩浪悟1

所属機関: 1多摩総合医療センター/救急・総合診療センター

ページ範囲:P.1746 - P.1750

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Point
◎発熱+皮疹は,皮疹の性状を診て鑑別を進めよう.特に「点状出血/紫斑(petechial/purpuric)」「紅斑様(erythematous)」「紅斑丘疹型(maculopapular)」「水疱様(vesiculobullous)」の4つに分けて鑑別・考察を進める方法が推奨される.
◎「紅斑様」(erythematous)の皮疹を見た際は,toxic shock syndrome(TSS)が鑑別に挙がる.
◎TSSは診断基準を満たさない例も多く,ウイルス性疾患と誤診されやすい.TSSでは,水様便はほぼ必発であり,「発熱+紅班様の皮疹+水様便」でTSSを想起しよう!

参考文献

1)福井次矢,他(監訳):ハリソン内科学 第4版,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2013
2)Santistevan J, et al:Rash decisions;An approach to dangerous rashes based on morphology. J Emerg Med 52:457-471, 2017
3)Gottlieb M, et al:The evaluation and management of toxic shock syndrome in the emergency department;A review of the literature. J Emerg Med 54:807-814, 2018
4)青木 眞:レジデントのための感染症診療マニュアル 第3版.医学書院,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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