文献詳細
文献概要
特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ 感染症
皮疹を見て鑑別診断を絞り込むことができますか?—発熱・皮疹・水様便で来院した44歳女性
著者: 岩浪悟1
所属機関: 1多摩総合医療センター/救急・総合診療センター
ページ範囲:P.1746 - P.1750
文献購入ページに移動◎発熱+皮疹は,皮疹の性状を診て鑑別を進めよう.特に「点状出血/紫斑(petechial/purpuric)」「紅斑様(erythematous)」「紅斑丘疹型(maculopapular)」「水疱様(vesiculobullous)」の4つに分けて鑑別・考察を進める方法が推奨される.
◎「紅斑様」(erythematous)の皮疹を見た際は,toxic shock syndrome(TSS)が鑑別に挙がる.
◎TSSは診断基準を満たさない例も多く,ウイルス性疾患と誤診されやすい.TSSでは,水様便はほぼ必発であり,「発熱+紅班様の皮疹+水様便」でTSSを想起しよう!
参考文献
掲載誌情報