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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻11号

2019年10月発行

文献概要

特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ 感染症

本当に「かぜ」でよいのか?—発熱と咽頭痛で発症し,全身状態が急激に悪化した20歳女性

著者: 野口善令1

所属機関: 1名古屋第二赤十字病院第一総合内科

ページ範囲:P.1752 - P.1755

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Point
◎発熱期間が短く古典的不明熱の定義を満たさない場合でも,不明熱と同様に発熱以外の症状・所見を手掛かりに診断を進める.
◎咽頭痛≫咳,鼻汁・鼻閉の場合は,「かぜ」としてひとくくりにせず,咽頭炎型疾患,killer sore throat疾患に注意を払う.
◎急性経過で全身状態が悪くなっている場合,鑑別診断の中心となるのは,重症細菌感染症である.

参考文献

1)Walkty A, et al:Lemierre's syndrome. N Engl J Med 380:e16, 2019
2)山本舜悟(編):かぜ診療マニュアル—かぜとかぜにみえる重症疾患の見わけ方.第2版,日本医事新報社,2017
3)岸田直樹:誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた—重篤な疾患を見極める! 医学書院,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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