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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻11号

2019年10月発行

文献概要

特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ 自己炎症性疾患

いったいこれは何の熱?—コルヒチンで治療中の家族性地中海熱の患者(33歳女性)に生じた遷延性の発熱と腹痛

著者: 國松淳和12

所属機関: 1医療法人社団永生会南多摩病院総合内科 2医療法人社団永生会南多摩病院膠原病内科

ページ範囲:P.1817 - P.1819

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Point
◎家族性地中海熱におけるコルヒチンの反応性の判断は,即断してはならず時間をかけ工夫して繰り返し検討するべきである.
◎家族性地中海熱の病状を表現するのに「活動性」という語を使うことはない.家族性地中海熱自体が凶暴で猛威を振るうというイメージはない.
◎家族性地中海熱の治療がうまくいかないときは,原病が治療抵抗性であるとすぐ考えるよりは,コルヒチンの使い方の工夫不足や全く別の病態の発現など,家族性地中海熱以外のことを想定すべきである.

参考文献

1)國松淳和,他:外来における不明熱の原因疾患としての家族性地中海熱の重要性.日臨免疫会誌39:130-139, 2016
2)國松淳和:「これって自己炎症性疾患?」と思ったら—疑い,捉え,実践する.金芳堂,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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