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特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴 新たに登場/解釈が変わった検査の考え方
遺伝子検査でわかること,わからないこと
著者: 河津晶子1
所属機関: 1聖路加国際病院人間ドック科
ページ範囲:P.1936 - P.1939
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◎遺伝子解析技術の飛躍的な発展により,がんをはじめとしたさまざまな疾患の治療や予防において,遺伝子検査が重要な役割を担うようになってきている.
◎遺伝子検査は,病原体遺伝子検査,体細胞遺伝子検査,遺伝学的検査に分類される.
◎体細胞遺伝子検査は,遺伝子変異に合わせたがんゲノム医療に実用化され始めている.さらに最近では超早期にがんを発見するマーカー検査としても期待されている.
◎遺伝学的検査は,科学的根拠,結果の解釈,個人情報保護などに多くの課題がある.
◎遺伝子解析技術の飛躍的な発展により,がんをはじめとしたさまざまな疾患の治療や予防において,遺伝子検査が重要な役割を担うようになってきている.
◎遺伝子検査は,病原体遺伝子検査,体細胞遺伝子検査,遺伝学的検査に分類される.
◎体細胞遺伝子検査は,遺伝子変異に合わせたがんゲノム医療に実用化され始めている.さらに最近では超早期にがんを発見するマーカー検査としても期待されている.
◎遺伝学的検査は,科学的根拠,結果の解釈,個人情報保護などに多くの課題がある.
参考文献
1)櫻井晃洋:癌の先制医療.臨床検査63:12-17, 2019
2)国立がん研究センター:がん情報サービス https://ganjoho.jp/med_pro/index.html(2019年9月閲覧)
3)日本医学会:医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン,2011 http://jams.med.or.jp/guideline/genetics-diagnosis.pdf(2019年9月閲覧)
4)Mirnezami R, et al:Preparing for precision medicine. N Engl J Med 366:489-491, 2012
5)中村祐輔:「がんプレシジョン医療」の現状と課題.日内会誌107:1688-1695, 2018
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