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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻12号

2019年11月発行

文献概要

特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴 誤った使い方をされやすい検査

腫瘍マーカーとがんの正しい関係

著者: 東光久12

所属機関: 1福島県立医科大学白河総合診療アカデミー 2白河厚生総合病院総合診療科

ページ範囲:P.1984 - P.1986

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Point
◎腫瘍マーカーを測定する場面として,スクリーニング時,診断時,再発・進行時などがあるが,有用な場面は非常に限定的である.
◎スクリーニングにおいて,生命予後を改善する効果を示した腫瘍マーカーはPSAのみであり,そのPSAでさえ予後を改善しないという研究もある.
◎腫瘍マーカーによるスクリーニングは無用であるばかりか,その有害性さえも指摘されている.

参考文献

1)エスアールエル:臓器別対象腫瘍マーカー http://www.srl.info/srlinfo/syuyou2/marker_zouki.html(2019年9月閲覧)
2)国立がん研究センターがん情報サービス:がん検診 https://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/index.html(2019年9月閲覧)
3)Schröder FH, et al:Screening and prostate-cancer mortality in a randomized European study. N Engl J Med 360:1320-1328, 2009
4)Andriole GL, et al:Mortality results from a randomized prostate-cancer screening trial. N Engl J Med 360:1310-1319, 2009
5)大腸癌研究会(編):大腸癌治療ガイドライン医師用2019年度版,2019 http://www.jsccr.jp/guideline/2019/particular.html#no8(2019年9月閲覧)
6)Tokuda Y:Current status of Choosing Wisely in Japan. Gen Med 16:3-4, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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