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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻12号

2019年11月発行

文献概要

特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴 誤った使い方をされやすい検査

Clostridioides difficile細菌学的検査について押さえておくべきポイント

著者: 加藤はる1

所属機関: 1国立感染症研究所細菌第二部

ページ範囲:P.1988 - P.1992

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Point
Clostridioides difficile感染症(CDI)は,本疾患を臨床的に疑って細菌学的検査を行わない限り,診断されない.
◎無症候性にC. difficileを消化管に保有している入院患者が認められる.
◎消化管症状が認められない患者では,細菌学的検査を行わないことが基本である.
◎酵素抗体法(EIA法)による糞便中毒素検出は感度が低いため,陰性でもCDIを否定できない.
◎グルタメートデヒドロゲナーゼ(GDH)検出検査はスクリーニングに用いられることが多いが,毒素産生性Clostridioides difficile培養検査(TC)より感度が低い.

参考文献

infection burden in Japan;A multicenter prospective study. Anaerobe, 2019(epub ahead of print)
による市中型偽膜性大腸炎の1例.日臨微生物誌30:93-99, 2017
infection. Lancet Infect Dis 13:936-945, 2013
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that are not PCR ribotype 027 or type 078. J Med Microbiol 62:1486-1489, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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