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特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴 誤った解釈をされやすい検査
真菌症はβ-Dグルカンで診断できる?
著者: 木村宗芳1
所属機関: 1虎の門病院臨床感染症科
ページ範囲:P.1998 - P.2002
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◎血清β-Dグルカン(以下,β-Dグルカン)検査は真菌症を診断するための補助検査であり,確定診断用の検査ではない.
◎β-Dグルカンを評価する際には,常に偽陽性と偽陰性を意識しなければならず,検査精度を上げるために検査前確率の高い患者を対象に検査を実施すべきである.
◎β-Dグルカン検査には,比濁法であるワコー法と,比色法であるファンギテック®GテストMKⅡ,ファンギテック®GテストESの3つの測定法があり,それぞれ値が異なる.
◎血清β-Dグルカン(以下,β-Dグルカン)検査は真菌症を診断するための補助検査であり,確定診断用の検査ではない.
◎β-Dグルカンを評価する際には,常に偽陽性と偽陰性を意識しなければならず,検査精度を上げるために検査前確率の高い患者を対象に検査を実施すべきである.
◎β-Dグルカン検査には,比濁法であるワコー法と,比色法であるファンギテック®GテストMKⅡ,ファンギテック®GテストESの3つの測定法があり,それぞれ値が異なる.
参考文献
1)Clancy CJ, Nguyen MH:Finding the “missing 50%” of invasive candidiasis;How nonculture diagnostics will improve understanding of disease spectrum and transform patient care. Clin Infect Dis 56:1284-1292, 2013
2)大林民典:日本発血中(1→3)-β-D-グルカン測定法—その誕生からグローバル化までの足跡と今後の展望.Med Mycol J 58:141-147, 2017
3)Lamoth F, et al:β-Glucan antigenemia assay for the diagnosis of invasive fungal infections in patients with hematological malignancies;A systematic review and meta-analysis of cohort studies from the Third European Conference on Infections in Leukemia(ECIL-3). Clin Infect Dis 54:633-643, 2012
4)Lionkis MS, et al:Breakthrough invasive mold infections in the hematology patients;Current concepts and future directions. Clin Infect Dis 67:1621-1630, 2018
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