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特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴 誤った解釈をされやすい検査
コルチゾール低値は副腎不全?
著者: 脇坂達郎1
所属機関: 1海南病院総合内科
ページ範囲:P.2020 - P.2024
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◎副腎不全は非特異的な病像のため診断しにくく,慢性胃炎やうつ病などに誤認されやすい.
◎よく知られている低Na血症や低血糖以外に,原因不明の疼痛や貧血といった症状がみられることもある.
◎アレルギー疾患に対するステロイド含有薬の長期投与は,医原性副腎不全の原因になる.
◎コルチゾールの採血検査は測定時間や身体状況により解釈が異なるため,注意が必要である.
◎副腎不全は非特異的な病像のため診断しにくく,慢性胃炎やうつ病などに誤認されやすい.
◎よく知られている低Na血症や低血糖以外に,原因不明の疼痛や貧血といった症状がみられることもある.
◎アレルギー疾患に対するステロイド含有薬の長期投与は,医原性副腎不全の原因になる.
◎コルチゾールの採血検査は測定時間や身体状況により解釈が異なるため,注意が必要である.
参考文献
1)小林 聡,石坂克彦:うつ病とされてきた慢性副腎皮質機能低下症の1例.日プライマリケア連会誌37:265-267, 2014
2)Charmandari E, et al:Adrenal insufficiency. Lancet 383:2152-2167, 2014
3)Tucci V, Sokari T:The clinical manifestations, diagnosis, and treatment of adrenal emergencies. Emerg Med Clin North Am 32:465-484, 2014
4)Erturk E, et al:Evaluation of the integrity of the hypothalamic-pituitary-adrenal axis by insulin hypoglycemia test. J Clin Endocrinol Metab 83:2350-2354, 1998
5)Yanase T, et al:Diagnosis and treatment of adrenal insufficiency including adrenal crisis;A Japan Endocrine Society clinical practice guideline. Endocr J 63:765-784, 2016
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