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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻13号

2019年12月発行

文献概要

特集 プライマリ・ケアのための—ポリファーマシー「超」整理法 プライマリ・ケアで困るポリファーマシー症例〜各診療科からのオススメ整理法を教えます〜

心療内科,緩和ケア—不安障害,不眠症例

著者: 松田能宣1

所属機関: 1国立病院機構近畿中央呼吸器センター心療内科

ページ範囲:P.2134 - P.2136

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Point
◎ベンゾジアゼピン系薬,選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の減量・中止を行う際は,週単位で減量し,患者の希望に合わせて柔軟に減量ペースの調整を行う.
◎不眠に対しては睡眠衛生指導をしっかりと行う.
◎ベンゾジアゼピン系薬の減量・中止過程では離脱症状,SSRIの減量・中止過程では中止後症状に注意する.
◎医療者がコミュニケーションを工夫することで,患者が薬剤の減量・中止に主体的に取り組むことが可能になる.
◎減量・中止過程で自殺企図,希死念慮が出現した場合には必ず専門医に再紹介する.

参考文献

1)融 道男:向精神薬マニュアル 第3版.pp 304-305,医学書院,2009
2)厚生労働省健康局:健康づくりのための睡眠指針2014〜睡眠12箇条〜,2014 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf(2019年9月閲覧)
3)渡邊衡一郎:抗うつ薬・抗不安薬使用における多剤併用の問題点およびその整理の仕方.精神神経学雑誌118:133-138, 2016
4)Rosenbaum JF, Zajecka J:Clinical management of antidepressant discontinuation. J Clin Psychiatry 58 Suppl 7:37-40, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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