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特集 プライマリ・ケアのための—ポリファーマシー「超」整理法 プライマリ・ケアで困るポリファーマシー症例〜各診療科からのオススメ整理法を教えます〜
整形外科—慢性疼痛(変形性膝関節症など)症例
著者: 藤井達也1 古志貴和1
所属機関: 1医療法人社団翠明会山王病院整形外科
ページ範囲:P.2138 - P.2141
文献購入ページに移動◎整形外科慢性疾患の薬剤把握のためには,疼痛伝達経路と作用点,機序,副作用,減量中止時の注意点で整理するとわかりやすい.
◎薬剤併用の目的は各薬剤量の減量,副作用の軽減であり,侵害受容性疼痛だから非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs),神経障害性疼痛だからデュロキセチンやプレガバリンという二者択一的なものではない.
◎弱オピオイド,デュロキセチン,プレガバリンを中止する場合,突然の中止を避け,1週間以上かけて漸減中止する.
◎適切な手術介入タイミングは,疼痛の悪化,生活への支障を考慮し,加えて脊椎病変では下肢症状の新規出現に考慮する.
◎診察時に「痛み」や「できないこと」から,「今できていること」に意識を向けることで,痛みが軽減されることがある.
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