icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina56巻2号

2019年02月発行

文献概要

特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か? 抗凝固薬の特性を理解する

ヘパリン,エノキサパリン,フォンダパリヌクスの適応と使用法

著者: 関俊樹1 山本剛1

所属機関: 1日本医科大学付属病院心臓血管集中治療科

ページ範囲:P.272 - P.275

文献購入ページに移動
Point
◎ヘパリンの用量は,活性化部分トロンボプラスチン時間が対照値の1.5〜2.5倍に延長するように調節する.
◎エノキサパリン,フォンダパリヌクスは,用量反応性に優れているため凝固モニタリングが必要ない.
◎ヘパリンの副作用として,出血のほかヘパリン起因性血小板減少症がある.

参考文献

1)ヘパリン,エノキサパリン,フォンダパリヌクスの各添付文書
2)朝倉英策:ヘパリン類,アルガトロバン.朝倉英策(編):臨床に直結する血栓止血学,pp 330-336,中外医学社,2013
3)山本 剛:抗凝固薬.日本脈管学会(編):臨床脈管学,pp 149-150,日本医学出版,2017
4)日本循環器学会,他(編):肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版),2018 http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2017_ito_h.pdf(2018年11月閲覧)
5)Cuker A, et al:Predictive value of the 4Ts scoring system for heparin-induced thrombocytopenia;A systematic review and meta-analysis. Blood 120:4160-4167, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?