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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻3号

2019年03月発行

文献概要

特集 TPOで読み解く心電図 場面(救急)から考える

二次性QT延長にはどのようなアプローチが必要か?

著者: 志賀剛1

所属機関: 1東京女子医科大学循環器内科

ページ範囲:P.427 - P.431

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Point
◎QT延長は突然死のリスクマーカーである.
◎二次性QT延長は,①心電図にてQT延長が認められること,②通常の心電図ではQT間隔が正常であること,③QT延長をきたす要因が存在することで診断される.
◎QT延長を起こす要因(薬など)に増悪因子(徐脈,電解質異常,心不全など)が加わると,多形性心室頻拍(TdP)が発現しやすくなる.
◎二次性QT延長に対して,QT延長の要因を特定し,その曝露から回避することが治療の基本である.

参考文献

1)志賀 剛:非抗不整脈薬の新薬開発におけるQT/QTc間隔の取扱い—ICH E14 Step 4を受けて.臨床薬理37:83-87, 2006
2)Roden DM, et al:Genetics of acquired long QT syndrome. J Clin Invest 115:2025-2032, 2005
3)青沼和隆,他(編):遺伝性不整脈の診療に関するガイドライン(2017年改訂版),日本循環器学会,2018 http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2017_aonuma_h.pdf(2019年1月閲覧)
4)Itoh H, et al:The genetics underlying acquired long QT syndrome;Impact for genetic screening. Eur Heart J 37:1456-1464, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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