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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻3号

2019年03月発行

文献概要

特集 TPOで読み解く心電図 場面(外来)から考える

無症状のQT延長にはどのようなアプローチが必要か?

著者: 篠原徹二1 髙橋尚彦1

所属機関: 1大分大学医学部循環器内科・臨床検査診断学講座

ページ範囲:P.455 - P.459

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Point
◎QT延長には,イオンチャネルの遺伝子変異のためにQT時間が延長している先天性QT延長症候群と,薬剤などの誘因が加わった場合にQT時間が延長する二次性QT延長がある.
◎先天性QT延長症候群の診断は,Schwartzらによって報告されたリスクスコアを用いて行う.
◎先天性QT延長症候群では,たとえ無症状の患者でも初回イベントで突然死するリスクがあることを念頭に置いて対応する.
◎二次性QT延長の患者に対しては,QT延長の原因を特定して除去および是正を行う.

参考文献

1)Goldenberg I, et al:Long QT syndrome. Curr Probl Cardiol 33:629-694, 2008
2)Schwartz PJ, et al:Long-QT syndrome;From genetics to management. Circ Arrhythm Electrophysiol 5:868-877, 2012
3)Modi S, Krahn AD:Sudden cardiac arrest without overt heart disease. Circulation 123:2994-3008, 2011
4)Shimizu W, et al:Diagnostic value of epinephrine test for genotyping LQT1, LQT2, and LQT3 forms of congenital long QT syndrome. Heart Rhythm 1:276-283, 2004
5)青沼和隆,他(編):遺伝性不整脈の診療に関するガイドライン(2017年改訂版),2018 http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2017_aonuma_h.pdf(2019年1月閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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