文献詳細
特集 TPOで読み解く心電図
波形から考える
文献概要
Point
◎心室期外収縮の診療で重要なのは,基礎心疾患の有無と自覚症状の強さである.基礎心疾患を伴わない,無症状の心室期外収縮は予後良好であり,治療を必要としない.
◎基礎心疾患の有無は,病歴,理学的所見,12誘導心電図,胸部単純X線写真,BNP値で判断する.これらに異常がみられれば,心エコー検査を施行する.
◎典型的な狭心症状がある場合,冠危険因子が濃厚な場合は,運動負荷試験あるいは冠動脈CT,心筋核医学検査を施行する.
◎24時間心電図検査は,症状と心室期外収縮の関連性が不明な場合,薬物治療を予定している場合,12誘導心電図で心室期外収縮≧3個/10秒の場合に施行する.
◎心室期外収縮の診療で重要なのは,基礎心疾患の有無と自覚症状の強さである.基礎心疾患を伴わない,無症状の心室期外収縮は予後良好であり,治療を必要としない.
◎基礎心疾患の有無は,病歴,理学的所見,12誘導心電図,胸部単純X線写真,BNP値で判断する.これらに異常がみられれば,心エコー検査を施行する.
◎典型的な狭心症状がある場合,冠危険因子が濃厚な場合は,運動負荷試験あるいは冠動脈CT,心筋核医学検査を施行する.
◎24時間心電図検査は,症状と心室期外収縮の関連性が不明な場合,薬物治療を予定している場合,12誘導心電図で心室期外収縮≧3個/10秒の場合に施行する.
参考文献
1)斎藤能彦,他:血中BNPやNT-proBNP値を用いた心不全治療の留意点について,日本心不全学会,2013 http://www.asas.or.jp/jhfs/topics/bnp201300403.html(2019年1月閲覧)
2)Lown B, Wolf M:Approaches to sudden death from coronary heart disease. Circulation 44:130-142,1971
3)Sami M, et al:A new method for evaluating antiarrhythmic drug efficacy. Circulation 62:1172-1179, 1980
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