medicina56巻4号

2019年04月発行

増刊号 一人でも慌てない！—「こんなときどうする？」の処方箋85 どうする?　こんなとき

84　患者からの暴言・暴力への対応

著者： 本田明¹

所属機関： ¹東京武蔵野病院内科

ページ範囲：P.455 - P.459

あなたは暴力を受けたことがありますか?
　暴力を，相手からの攻撃の意思をもった「物理的」な打撃と考えている医師は多い．しかし，一般的に医療機関では，暴力は暴言やセクシャルハラスメントを含んだ下記のような幅広い定義をとる^1）．

参考文献

1）本田　明（編）：看護師のための不穏・暴力対処マニュアル，医学書院，2017

2）友田尋子，他：患者からの病院職員に対する暴力の実態調査—暴力の経験による職種間比較．甲南女子大学研究紀要4：69-77, 2010

3）Paul Linsley（著），池田明子，出口禎子（監訳）：医療現場の暴力と攻撃性に向き合う—考え方から対処まで，医学書院，2010

4）相澤好治（監），和田耕治（編）：ストップ!　病医院の暴言・暴力対策ハンドブック—医療機関における安全で安心な医療環境づくりのために，メジカルビュー社，2008

5）三木明子，他：病院における患者・家族の暴力に対する医療安全力を高める体制の醸成，科学研究費助成事業研究成果報告書，2015（ポスターのダウンロードは医療安全推進者ネットワークウェブサイトより可能）　http://www.medsafe.net/recent/161anzenryoku.html

6）包括的暴力防止プログラム認定委員会（編）：医療職のための包括的暴力防止プログラム，医学書院，2005