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特集 糖尿病診療の“Q”—現場の疑問に答えます 治療 【薬物療法(経口血糖降下薬)】
スルホニル尿素薬・グリニド薬の使い方
著者: 西村明洋1
所属機関: 1虎の門病院内分泌代謝科糖尿病・代謝部門
ページ範囲:P.836 - P.840
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◎スルホニル尿素(SU)薬およびグリニド薬は近年は極力避けられる傾向にあるが,実臨床ではまだまだ使用頻度の高い薬剤である.
◎2018年の米国/欧州糖尿病学会によるコンセンサスレポートにおいて,SU薬は治療コストが主要な問題となる症例の第2選択薬となった.
◎低血糖リスクの高い症例には特徴がある.その特徴を把握すれば,低血糖リスクをある程度避けることができる.
◎グリニド薬がベストチョイスとなるシチュエーションが実臨床には少なからず存在する.その状況をしっかりと把握し,いざという時には積極的に使用する.
◎スルホニル尿素(SU)薬およびグリニド薬は近年は極力避けられる傾向にあるが,実臨床ではまだまだ使用頻度の高い薬剤である.
◎2018年の米国/欧州糖尿病学会によるコンセンサスレポートにおいて,SU薬は治療コストが主要な問題となる症例の第2選択薬となった.
◎低血糖リスクの高い症例には特徴がある.その特徴を把握すれば,低血糖リスクをある程度避けることができる.
◎グリニド薬がベストチョイスとなるシチュエーションが実臨床には少なからず存在する.その状況をしっかりと把握し,いざという時には積極的に使用する.
参考文献
1)UK Prospective Diabetes Study(UKPDS)Group:Intensive blood-glucose control with sulphonylureas or insulin compared with conventional treatment and risk of complications in patients with type 2 diabetes(UKPDS 33). Lancet 352:837-853, 1998
2)Davies MJ, et al:Management of hyperglycemia in type 2 diabetes, 2018. A consensus report by the American Diabetes Association(ADA)and the European Association for the Study of Diabetes(EASD). Diabetes Care 41:2669-2701, 2018
3)Schramm TK, et al:Mortality and cardiovascular risk associated with different insulin secretagogues compared with metformin in type 2 diabetes, with or without a previous myocardial infarction;A nationwide study. Eur Heart J 32:1900-1908, 2011
4)インクレチン(GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬)の適正使用に関する委員会:インクレチンとSU薬の適正使用について,2011 http://www.fa.kyorin.co.jp/jds/uploads/photos/797.pdf(2019年4月閲覧)
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