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特集 糖尿病診療の“Q”—現場の疑問に答えます 糖尿病患者のマネジメント 【病診連携・教育入院】
どのような患者をいつ紹介すべきか?
著者: 坂上太郎1
所属機関: 1さかうえ内科クリニック
ページ範囲:P.886 - P.889
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◎糖尿病専門医と非専門医の連携は,多くの地域や自治体においていわゆる“病診連携の会”を通して行われており,そこで作成された病診連携パスには専門医への紹介基準が記載されていることが多い.
◎病診連携の形はさまざまであるが,血糖コントロールを最も安全かつ効率良く行えるのが糖尿病教育入院である.
◎教育入院を受けた患者でも通院中断例が存在するため,継続的な受診の必要性を説明したり,電話や郵便物で受診を促したりすることが望ましい.
◎糖尿病専門医と非専門医の連携は,多くの地域や自治体においていわゆる“病診連携の会”を通して行われており,そこで作成された病診連携パスには専門医への紹介基準が記載されていることが多い.
◎病診連携の形はさまざまであるが,血糖コントロールを最も安全かつ効率良く行えるのが糖尿病教育入院である.
◎教育入院を受けた患者でも通院中断例が存在するため,継続的な受診の必要性を説明したり,電話や郵便物で受診を促したりすることが望ましい.
参考文献
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