文献詳細
書評
文献概要
診断プロセスの中で,System 1は直感的思考,System 2は分析的思考を指すが,感染症は短時間で病像が完結するものが多くSystem 1を応用できる症例が少なくない.本書は志水太郎,忽那賢志両先生による感染症診断プロセスのわかりやすい説明に続き,System 1,すなわち直感によるSnap Diagnosisが可能であった症例群と,System 2すなわち分析思考によって初めて診断可能となった症例群に大別して編集してある.ベテラン・カリスマ医師らによる著作であることも手伝い,大変刺激的・教育的でかつ読みやすいものとなっている.
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