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特集 糖尿病診療の“Q”—現場の疑問に答えます
困難症例の治療
文献概要
Point
◎糖尿病患者の動脈硬化性疾患発症の予防には,血糖コントロールだけでは不十分であり,他の危険因子の管理も必要となる.
◎スタチンを中心としたLDLコレステロール(LDL-C)への介入は,糖尿病患者の動脈硬化性疾患予防のための有効な方法である.
◎糖尿病患者において,LDL-Cは,冠動脈疾患の一次予防群では120mg/dL未満,二次予防群では100mg/dLを目標とし,リスクの高い患者では,二次予防で70mg/dL未満を目標としてよい.
◎LDL-Cを低下させるだけでは動脈硬化性疾患の発症を完全に予防することはできず,他の脂質異常に対する介入についての研究が待たれる.
◎糖尿病患者の動脈硬化性疾患発症の予防には,血糖コントロールだけでは不十分であり,他の危険因子の管理も必要となる.
◎スタチンを中心としたLDLコレステロール(LDL-C)への介入は,糖尿病患者の動脈硬化性疾患予防のための有効な方法である.
◎糖尿病患者において,LDL-Cは,冠動脈疾患の一次予防群では120mg/dL未満,二次予防群では100mg/dLを目標とし,リスクの高い患者では,二次予防で70mg/dL未満を目標としてよい.
◎LDL-Cを低下させるだけでは動脈硬化性疾患の発症を完全に予防することはできず,他の脂質異常に対する介入についての研究が待たれる.
参考文献
1)Colhoun HM, et al:Primary prevention of cardiovascular disease with atorvastatin in type 2 diabetes in the Collaborative Atorvastatin Diabetes Study(CARDS);Multicentre randomised placebo-controlled trial. Lancet 364:685-696, 2004
2)Cholesterol Treatment Trialists'(CTT)Collaborators:Efficacy of cholesterol-lowering therapy in 18,686 people with diabetes in 14 randomised trials of statins;A meta-analysis. Lancet 371:117-125, 2008
3)日本動脈硬化学会(編):動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版,日本動脈硬化学会,2017
4)Nicholls SJ,et al:Effect of evolocumab on progression of coronary disease in statin-treated patients;The GLAGOV randomized clinical trial. JAMA 316:2373-2384, 2016
5)Pradhan AD,et al:Rationale and design of the Pemafibrate to Reduce Cardiovascular Outcomes by Reducing Triglycerides in Patients with Diabetes(PROMINENT)study. Am Heart J 206:80-93, 2018
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