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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻7号

2019年06月発行

文献概要

特集 抗菌薬をアップデートせよ!—耐性菌に立ち向かう! 適正化の手法から新薬の使い分けまで 系統別アップデート① 基本事項の確認と新しいエビデンス,添付文書変更をアップデートせよ!

カルバペネム系抗菌薬をアップデートせよ

著者: 山田和範1

所属機関: 1中村記念南病院薬剤部

ページ範囲:P.1014 - P.1017

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Point
◎カルバペネム系抗菌薬は,耐性菌出現防止の観点から適正使用が求められる.
◎カルバペネム系抗菌薬のPK-PD指標はfT>MIC(%T>MIC)である.
◎わが国で検出されるカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)の多くは基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)やAmpC過剰産生菌に,抗菌薬の菌体内への透過性が低下するなどの複数の耐性機序を獲得した細菌である.
◎CREのほかにも,カルバペネム系抗菌薬に感性を示すカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)の動向に注意が必要である.

参考文献

1)Kollef MH, et al:A randomized trial of 7-day doripenem versus 10-day imipenem-cilastatin for ventilator-associated pneumonia. Crit Care 16:R218, 2012
2)国立感染症研究所薬剤耐性研究センター,国立感染症研究所感染症疫学センター,全国地方衛生研究所:カルバペネム耐性腸内細菌(carbapenem-resistant Enterobacteriaceae:CRE)病原体サーベイランス,2017年.IASR 39:162-163, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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