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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻7号

2019年06月発行

文献概要

特集 抗菌薬をアップデートせよ!—耐性菌に立ち向かう! 適正化の手法から新薬の使い分けまで 系統別アップデート② 臓器別感染症治療戦略をアップデートせよ!

尿路感染症をアップデートせよ

著者: 笠原敬1

所属機関: 1奈良県立医科大学感染症センター

ページ範囲:P.1048 - P.1050

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Point
◎単純性膀胱炎から分離される大腸菌のセファロスポリン系薬,キノロン系薬,ST合剤に対する耐性率はいずれも10〜15%前後である.
◎単純性膀胱炎に対する抗菌薬は日本のガイドラインではキノロン系薬やセファロスポリン系薬,米国のガイドラインではST合剤などが推奨されている.
◎日本でも単純性膀胱炎にはST合剤が有効であると考えられる.

参考文献

1)山本新吾,他:JAID/JSC感染症治療ガイドライン2015 —尿路感染症・男性性器感染症—.感染症学雑誌90:1-30, 2016
2)Gupta K, et al:International clinical practice guidelines for the treatment of acute uncomplicated cystitis and pyelonephritis in women:A 2010 update by the Infectious Diseases Society of America and the European Society for Microbiology and Infectious Diseases. Clin Infect Dis 52:e103-120, 2011
3)厚生労働省 院内感染対策サーベイランス事業検査部門:公開情報検査部門,2017 http://janis.mhlw.go.jp/report/kensa.html(2019年4月閲覧)
. J Infect Chemother 19:393-403, 2013
bacteremia in Japan. PLoS One 13:e0202276, 2018
Bloodstream Infection and Ceftriaxone Resistance;A Randomized Clinical Trial. JAMA 320:984-994, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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