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特集 抗菌薬をアップデートせよ!—耐性菌に立ち向かう! 適正化の手法から新薬の使い分けまで 系統別アップデート② 臓器別感染症治療戦略をアップデートせよ!
中枢神経感染症をアップデートせよ
著者: 能勢裕久1
所属機関: 1川内市医師会立市民病院脳神経内科
ページ範囲:P.1056 - P.1060
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◎中枢神経感染症で,最も多いのは,無菌性髄膜炎である.可能ならば,不要な抗菌薬大量投与はなくすべきである.もしも,細菌感染症で抗菌薬を用いない場合,必ず状態は悪化する.細やかな全身状態の観察で対応可能である.
◎免疫正常と考えられる50歳未満の成人において,起炎菌不明な場合,カルバペネム系抗菌薬を第一選択とするガイドラインもあるが,従来のIDSAガイドラインにあるようにバンコマイシン+第3世代セフェム系抗菌薬を第一選択に推奨するのがよい.
◎細菌性髄膜炎に対するステロイド投与は,肺炎球菌が強く疑われる場合に限り,外科的侵襲後の細菌性髄膜炎に関しては,推奨しない.
◎中枢神経感染症で,最も多いのは,無菌性髄膜炎である.可能ならば,不要な抗菌薬大量投与はなくすべきである.もしも,細菌感染症で抗菌薬を用いない場合,必ず状態は悪化する.細やかな全身状態の観察で対応可能である.
◎免疫正常と考えられる50歳未満の成人において,起炎菌不明な場合,カルバペネム系抗菌薬を第一選択とするガイドラインもあるが,従来のIDSAガイドラインにあるようにバンコマイシン+第3世代セフェム系抗菌薬を第一選択に推奨するのがよい.
◎細菌性髄膜炎に対するステロイド投与は,肺炎球菌が強く疑われる場合に限り,外科的侵襲後の細菌性髄膜炎に関しては,推奨しない.
参考文献
1)日本神経学会,他(監),「細菌性髄膜炎診療ガイドライン」作成委員会(編):細菌性髄膜炎診療ガイドライン2014.南江堂,2014
2)Tunkel, AR, et al:Practice guidelines for the management of bacterial meningitis. Clin Infect Dis 39:1267-1284, 2004
3)de Gans J, van de Beek D;European Dexamethasone in Adulthood Bacterial Meningitis Study Investigators:Dexamethasone in adults with bacterial meningitis. N Engl J Med 347:1549-1556, 2002
4)van de Beek D, et al:Advances in treatment of bacterial meningitis. Lancet 380:1693-1702, 2012
5)McGill F, et al:Acute bacterial meningitis in adults. Lancet 388:3036-3047, 2016
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