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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻7号

2019年06月発行

文献概要

特集 抗菌薬をアップデートせよ!—耐性菌に立ち向かう! 適正化の手法から新薬の使い分けまで 耐性菌治療戦略をアップデートせよ! こんなときどうする?

CREによる感染症に立ち向かう

著者: 原田壮平1

所属機関: 1藤田医科大学医学部微生物学講座・感染症科

ページ範囲:P.1102 - P.1105

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Point
◎カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症のなかでもカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)感染症は予後が不良であり治療薬の選択肢が少ない.
◎多剤耐性のCPEの治療薬としてコリスチンやチゲサイクリンがあるが,これらの薬剤による単剤治療の治療効果は不確かである.
◎海外のCPE感染症治療の臨床研究では,特に重症例においては多剤併用療法の有効性が示唆されている.
◎CPEの感染症治療に,併用薬としてカルバペネムの高用量・長時間投与が選択される場合がある.
◎日本と海外ではCPEの微生物学的特徴や薬剤感受性が異なる.

参考文献

, a key pathogen set for global nosocomial dominance. Antimicrob Agents Chemother 59:5873-5884, 2015
bacteremia. Clin Infect Dis 64:257-264, 2017
3)Benattar YD, et al:The effectiveness and safety of high-dose colistin;Prospective cohort study. Clin Infect Dis 63:1605-1612, 2016
(INCREMENT);A retrospective cohort study. Lancet Infect Dis 17:726-734, 2017
;(When)might we still consider treating with carbapenems? Clin Microbiol Infect 17:1135-1141, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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